妊娠中、特に初めてママになる人は「母乳がちゃんと出るかな?」と心配になることが多いのではないでしょうか。わからないことはとても不安ですよね。そこで、母乳の仕組みや、母乳が出やすい環境を整えていくための方法についてまとめました。母乳はいつから出るのか、また出ないときはどうしたらよいのかを知り、不安を解消していきましょう。
目次
- ○ 母乳が出るのはいつ?
- ○ 母乳が安定するまでの期間
- ○ 母乳が出ない原因
- ・母乳が出ない原因① 授乳回数が少ない
- ・母乳が出ない原因② ちゃんとくわえられていない
- ・母乳が出ない原因③ 疲労やストレスがある
- ・母乳が出ない原因④ 食生活
- ○ 母乳の分泌を促進する方法
- ○ まとめ
母乳が出るのはいつ?
母乳が出始める時期には個人差があり、出産したらすぐに出る人と数日かかる人がおり、必ず全員が出産後にいっぱい母乳が出る訳ではありません。
母乳の生成には3つのホルモンの働きが大きく関わっており、この働きに個人差があるためです。
・プロゲステロン:乳腺を発達させて母乳を作る準備を行う、母乳の分泌を抑える役割も担
・プロラクチン:母乳の生成を促す
・オキシトシン:乳腺から母乳を押し出す
産後2日目くらいまではプロゲステロンが働くため、母乳の分泌はあまり見られませんが、2日目以降は、プロゲステロンの働きが弱まります。さらに、赤ちゃんが乳頭を吸う刺激によってプロラクチンとオキシトシンの分泌が促進され、母乳の生成と分泌が盛んになり、母乳が出てくるようになるという仕組みになっています。
母乳が安定するまでの期間
母乳の量が安定するまでの期間も個人差があります。
母乳量を安定させるためには、赤ちゃんへの一定間隔での授乳とホルモン分泌が大切ですが、出産直後はママの疲労が強く、体の準備も整いきってはいません。
赤ちゃんの吸う力や頻度も一定ではないことが多く、母乳量が安定しない場合が多くあります。
授乳頻度などから産後1~3ヶ月もすれば、十分な量の母乳が分泌されるようになるでしょう。
母乳が出ない原因
赤ちゃんに吸わせることで徐々に母乳が出るようになりますが、それでも母乳が出ない場合には、色々な原因が考えられます。
母乳が出ない原因① 授乳回数が少ない
先述の通り、母乳の生成はプロラクチンとオキシトシンというホルモンの働きによります。赤ちゃんへの授乳回数が少ないと、ホルモンの分泌回数が少なくなり、母乳が作られなくなってしまうので、出来れば3時間に1回は授乳するように心がけましょう。
母乳が出ない原因② ちゃんとくわえられていない
赤ちゃんのくわえ方が浅かったり、あるいは乳頭・乳輪部がすごく硬いなどの理由でうまく赤ちゃんがくわえられていない場合は、乳頭への刺激が足りずにホルモンが分泌されません。赤ちゃんが上手に飲めていないと、飲み残しの状態になってしまい、母乳の中にある乳汁産生抑制因子によって母乳の分泌が抑制され、十分な量が作られなくなってしまいます。
母乳が出ない原因③ 疲労やストレスがある
疲労が強い場合や、精神的なストレスや不安感がある場合には、ホルモンの分泌が抑えられてしまうことがあります。どうしても授乳期間は寝不足になってしまいがちですが、母乳を生成するためにも細切れでも睡眠をとるようにしましょう。
母乳が出ない原因④ 食生活
ホルモンの働きだけでなく、ママの栄養や水分不足も母乳に関係します。
出産後は、赤ちゃんのお世話が中心になってしまい、自分の事は後回しにしてしまうママも少なくありません。
食事をあまり食べず、水分もあまり取っていないと母乳が十分に分泌されなくなってしまうので、赤ちゃんのためにもきちんとした食生活を意識しましょう。
母乳の分泌を促進する方法
ホルモンの分泌を促進するために、積極的に赤ちゃんにおっぱいを吸わせてみましょう。嗣明不足でストレスを溜めない事、食生活も意識してなるべく楽な気持ちでいることが大切です。
また、助産院では出産後のデイケアなどでおっぱいマッサージを受ける事も出来ます。
おっぱいマッサージで母乳の分泌を促す効果もありますので、ぜひお試しください。
しらさぎふれあい助産院でも母乳・育児相談を承っております。
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まとめ
産後ママにとって悩みの1つである母乳問題。最初はうまくいかないのが当たり前ということをこの記事を通して知っていただけると嬉しいです。
授乳回数や食生活など、できることからやってみることが1番ですが、ストレスが溜まってしまっては意味がありません。
産後に相談が出来る人がいないと、1人でマイナス方向に考えてしまい、産後うつなどになってしまう場合もあります。
困った時は母乳相談や助産師にご相談くださいね。